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国際結婚すると告げた僕に
「聞きたくない…」と
親父は予想通りの反応をした。

わたくしも反発して
別に祝って貰わなくて結構だと言い放った。

父は野球が好きで地元の少年野球団の監督をしており、
自らも草野球チームのエース。

一方、あたしは大の体操嫌い、
父の期待を踏みにじり、
買って貰ったグローブを、あめの中外に置き去りにした事もある。

ミーとは対象的に、おとうとはスポーツ少年に育った。
俺は親父が弟ばかり気にかけていると感じ、
大学で一人暮らしを始めるまで、お父さんの前で素直になれなかった。

大学時代、おいらは世界中を放浪して過ごした。
そんなあたくしをずっと心配してくれたのはママだった。
パパには黙って旅に出ていたが、
お母さんは親父に全て話していたらしい。

その後、あたしが商社に内定した時、
お父さんはわたしを行きつけの居酒屋に連れていった。

会話は少なかったが、
常連客から「むすこさんと飲めるなんて幸せだね」と囃されて
親父は嬉しそうにしていた。

徐々に解れた親子の糸は、
おれが大学時代に出会ったフィリピンの女性と
結婚すると決めたことで再び縺れてしまった。

お母さんや弟、婚約者のためにも
親父との関係を修復しなければならない。

1週間位前、ぼくは実家に出向いて
お父さんをキャッチボールに誘った。

わしの投げる球は
父の所まで届くのに精一杯だったが、
親父の球は俺の胸元まで真っ直ぐ飛んできて
その度に手のひらがビリビリと痺れた。

最初に口を開いたのは父だった。
「お前のやりたいようにやれ。お前より年上の人間なんて先に死んじまうんだから、
周りの理解など求めんでいい」

ミーが返事をするより先におとうとが来て
「仲良しじゃん」と嬉しそうに言ってきた。

わしはボールを投げ返しながら
「親子だからな」と言ってみた。

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